はじめに
今回は、JavaScriptで】データ型について記載していきたいと思います。JavaScriptでは、値の種類によって「データ型(data type)」が決まっており、プリミティブ型(基本型)と参照型(オブジェクト型)に分けられます。
データの型とは
データ型とは、変数に格納されている値の種類を示すものです。JavaScriptでは大きく分けて以下の2種類があります。
- プリミティブ型(基本型)
- オブジェクト型(参照型)
プリミティブ型(基本型)
プリミティブ型は、1つの値だけを持つ単純なデータです。以下の7種類が含まれます。
プリミティブ型 | 詳細 | データ例 |
number | 数値の型 | 100 3.14 |
string | 文字列の型 | ”文字” |
boolean | 真偽値の型 | true false |
undefined | 値が未定である | undefined |
null | 値が存在しない | null |
symbol | シンボルの型 | Symbol(“id”) |
bigint | 大きな整数 | 1234567890123456789012345678901234567890n |
number
数値を扱う型です。整数も小数も扱うことができます。
let num = 100;
let pi = 3.14;
string
文字列を扱う型です。
let moji = "文字";
boolean
true
または false
を表す型です。
let isGet = true;
undefined
値が定義されていない状態。宣言しただけで値を代入していない変数に自動的に設定されます。
let moji;
console.log(moji); // undefined
null
意図的に「値が存在しない」ことを表す型です。
let moji = null;
symbol
一意な識別子を作るための型です。
let sym = Symbol("1");
オブジェクト型
プリミティブ型以外の型は全てオブジェクト型となります。配列や関数、オブジェクトなどが該当します。DateやMap、Set等もオブジェクト型に含まれます。
配列
let numbers = [1, 2, 3, 4];
Function(関数)
function add(a, b) {
return a + b;
}
オブジェクト
let person = {
name: "もり",
age: 30
};
型の確認方法
変数のデータ型を確認するには typeof
演算子を使います。
例
let num = 5;
console.log(typeof num); // "number"
let person = { name: "もり" };
console.log(typeof user); // "object"
型の変換
暗黙的な型変換
JavaScriptでは、演算や比較の際に自動的に型が変換される場合があります。例えば数値の200と文字列の”100″を演算する場合、結果が違う場合があります。
例
以下のように、演算子によって文字列が数値になったり、その逆になったりします。思わぬバグの原因になることがあるため、基本的には型の違う演算を行う場合には明示的な型変換を実施するように心がけましょう。
let result = 200 - "100";
console.log(result); // 100(文字列"100"が数値に変換される)
let result2 = "100" - 200;
console.log(result2); // 100200(数値が文字列に変換される)
明示的な型変換
意図的に型を変換する方法もあります。主に以下のような関数や構文を使います。
文字列へ変換
let num = 123;
let str = String(num);
console.log(str); // "123"
console.log(typeof str); // "string"
数値へ変換
let str = "42";
let num1 = Number(str);
let num2 = parseInt(str);
console.log(num1); // 42
console.log(num2); // 42
最後に
JavaScriptの環境構築は、この記事を参照してみてください。
【JavaScript】VSCodeでJavaScriptを使用するための環境構築を実施する – SEもりのLog JavaScript
以上、ログになります。
これからも継続していきましょう!!
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